正統と異端、相反する2つに関心を持つ杉田さんだからこそ生じる迷い
ここまでの運気の影響を振り返り、杉田さんは「ニューヨークではあんな強気なキャラでいけたの に、なぜか今はスポンサー集めや夢を語ることに苦戦していて、良い流れに乗れていない感じが するんです。作品作りにも時間がかかってしまって......」と、今の自分の状況を分析します。
それに対し、千絵さんは「今はまだ『ウェルシー(資産家)』の星の影響が強く出ているから、動けていないだけなんです」とアドバイス。「この星は狭く深く人間関係を築こうとするため、人脈を広げてスポンサーを集めるといった活動に向いていないんです。
作品作りに時間がかかってしまうのも、この星が真面目にコツコツと仕事に取り組む性格だから。でも、来年からは『マーチャント (商人)』という期間限定の武器に入れ替わることで、また広い活動が展開できる10年へと変わっ ていきます」と続けます。
ここからは現状に低迷感を感じている杉田曠機さんの“これから”を、千絵さんの「Blooming Sign 」が明るく照らしていきます。

杉田さん:千絵さんに「成功者が受ける70年占い」をやってもらったことで、あらためて自分の夢を見直すことができました。もちろん、当初からの夢である「現代アーティストとして大成する」という目標は変わっていないのですが、2013年にニューヨークでの個展開催を実現させて以降は、そ れなりに自分が掲げた目標も達成できています。今後のさらなる目標として、どんな志を立てていくべきか、ずっとモヤモヤと探している状態なんです。
千絵さん:でも本来、曠機さんは「大きい志を決めること」と「その実現に向けたプロセスを決めること」の使い分けがすごく上手い人なんですよ。大きい目標は達成するのに時間がかかるけど、小さな目標であれば、プロセスから決めてしまった方が達成が早いこともある。その時々でどちらを選択するべきなのか、適切に判断できる人なんです。
杉田さん:言われてみれば、確かにそうかもしれません。ニューヨークで個展を開催したときは、「1年後にニューヨークに行っている」と勝手にプロセスの部分を決めていたので、本当に短期間 でその目標を達成することができました。昔から私は期限が決まっていると一生懸命頑張る一面があって、それにより自分を後押しているところもあるんです。長崎で開催した初個展のときも、「 300人以上集まらなかったら、書道家をやめよう」と思ってましたね。
千絵さん:それに曠機さんは、自分の器に見合ったチャンスを引き寄せられる人でもあるんですよ。小さくてガッカリしてしまうようなものでもなく、大きすぎて手に負えないようなものでもない、 ちょうどそのときの杉田さんにピッタリのもの。しかも曠機さんは常に準備を怠らない人だから、そ のチャンスをきちんと結果につなげられるんです。
杉田さん:おっしゃるとおりで、私も常々準備が一番大切だと思っています。しかもその9割くらい が技術的なもので、残りの1割は世界的アーティストとしてのマインドセット。これを意図的に実践していくためには、自分自身が変わってしまうことも辞さない覚悟でいます。事実、1年前に会った人から「印象が変わりましたね」と言われることもしょっちゅうありますから。
それと、訪れたチャンスを逃さないよう、必要な情報は積極的に吸収するようにも心がけていま す。最近も大宰府観世音寺で書道の奉納実演をさせていただく機会があったんですが、そこのご住職がたまたま考古学協会の元会長だったので、「考古学の視点から見た日本のカルチャーとは何か?」というテーマでいろいろと話を伺わせていただきました。
表現をするうえで過去の事実を知ることは非常に重要だと思っていますし、学んだことを肥やしに また表現に生かすことも大切だと思っています。
千絵さん:曠機さんが持って生まれた武器である「ハーミット(隠者)」は、研究熱心な性格で、勉 強や探求が得意なんです。特に正統派の探究によって運気が上がりやすい傾向にあります。ま た、杉田さんの心を司っている「ウィッチ(魔女)」も好奇心が旺盛で、流行やスピリチュアルなど の情報をキャッチして取り入れるのが得意な星といえますね。

杉田さん:だから、自分は宗教的な正統派なモノとアートやファッションなどの流行モノの両方に興味が向くんですね。すごく腑に落ちました。書道で上手くいったのも正統派の探究により運気が上がったからなんですね。
千絵さん:そうなんです。でも一方で、そうした二面性をお持ちなので、ご自身の中で迷いが生じることも多いんじゃないですか?
杉田さん:おっしゃるとおりです。ここ数年は常に迷いを抱えている状態にありました。本当は現代アーティストとして成功したいのに、書道家としての自分も捨てられない気持ちがある......。書道家の一面も残しておかないと自分のためにならないという感覚に近いでしょうか。そこでこれからの自分の志をもう一度言語化したいとの思いから、千絵さんにご相談させてもらったんです。
これまでの苦労が実り、目覚ましい活躍を見せる新たな10年か ゙始まる
千絵さん:曠機さんの2024年までの10年間は、3倍の速度でバイオリズムが動いていった激動 の期間でした。でも、これからの10年は、次の期間限定の武器となる「マーチャント(商人)」が与 えられることで、40代前半からどんどん良くなっていく運気にあります。
この星は曠機さんが生まれ持った「ハーミット(隠者)」を上手に刺激してくれ、才能や実力を財産 に変えてくれる強力な味方です。2つの星のチームワークによって特別な力が宿り、良い仕事に 恵まれると同時に活躍の場とそれにふさわしい地位も得られます。前の10年に起きたネガティブなパターンや経験、人付き合いや思考などを断捨離してくれるので、自分の宿命と運を信じて突 き進むことが人生の勝ちパターンとなります。人と関わり、愛し愛される世界が曠機さんを待って いますよ。
マーチャント(商人):【財】を司どる星
能力を発揮する分野:多趣味、多才、人脈、情報、循環、金運
好奇心が旺盛で、多趣味・多才。交際 を活発に行い、金運と広い人脈を持つ人気者です。お金、情報、人を循環させて、 さらなる財を得ます。目先の利益に流されず、長期的な目線で得か損かを判断します。
職業イメージ:商売、投資家、世話役

また、手相を見ても、40代前半からこれまでの苦労が実って開運するという暗示が出ています。 今はその手前の一番つらい時期。もうすぐそんな時期を抜けて、活躍の場を得る10年が始まりま すよ。
杉田さん:それはもう本当に希望になります! 自分の運気を聞けたことで、「これまでの10年間 はいわば下積み期間で、40代からやっと人生が拓けるんだ」と思えるようになりました。努力しても上手くいかない状況が続くと、どうしても苦しくなってしまいますが、それが運気の影響だったと言われると、すごく気が楽になりました。
「しんどいな......」と思っていたことを千絵さんに話せたことで、仕事上ではあまり見せることのできない自分についても相談することができました。書道の道へ進むなかで、自分のキャラクター がどんどん真面目になっていくことにも悩んでいたんです。そうなる前は、“出会った人はみんな 友だち”という明るい性格で、みんなを気軽に自分のフィールドへと連れていくタイプの人間でした から。
千絵さん:そうだったんですね。カウンセリングの中で、曠機さんがもともと持っている魂は「太陽」 だとお伝えしましたもんね。
杉田さん:書道家として大成しないと、次のアーティストの道は拓けないと考えてしまったことで、 真面目なキャラを演じるようになっていました。まるでその生き方は、落ち着いた「月」のようでした。でも、本来の自分の性格は常に明るく楽しく、その根っこには「太陽」のようにエネルギーに満ちた感覚があるんです。そのギャップにだんだん鬱憤もたまっていきました。
でも、千絵さんのカウンセリングを受けたことで、アーティストとしての自分を演じるのではなく、本来の自分を生きないとダメだと思えるようになりました。あらためて自分の本質を知ったことで、その違和感が解けたんです。
千絵さん:それは本当によかったです。「月」は夜の世界で見えない物を照らす存在です。曠機さ んは感性が鋭いため、見えない物である人や場の空気を察知できてしまう人間だと思いますが、 本来の曠機さんの生き方はそのように見えない物を照らす生き方ではありません。曠機さんの持って生まれた魂は「太陽」ですから、気兼ねすることなく、すべてを明るく照らす存在でいらっしゃればいいのです。
場の空気を読むのではなく、場の空気をつくり上げ、ご自身が望むように自分らしく生きる。そうすることで、自然と宇宙の中心となってエネルギーを与える存在になることが曠機さんの使命なのですから。
それでは最後に、曠機さんが考える「今後の人生の展望」について教えていただけ ますか。
杉田さん:これからの人生は、自分の作品を未来に残すために使っていきたいと考えています。 100年後も自分の作品が美術館に飾られていたり、コレクターに所有されていたりという未来を目 指したいんです。そんな未来でも高く評価される傑作に、ほかでもない自分自身が出会いたい。
そのためには、ただ作品をつくるだけではダメだと思っています。社会性のあるテーマに挑戦することはもちろん、「戦争と平和」「生と死」といったより深いテーマにも挑戦し、自分の表現のどこがどう変わったら、世界の見え方が変わるのか、探究し続けていきたいですね。

千絵さん:曠機さんが持って生まれた数々の武器は、非常に強いスピリチュアル能力を発揮しま す。もしかしたら、ご本人にその自覚はないかもしれませんが、見えない力を感じ取る霊感的な体質と超自然的な世界へつながることができる特殊な能力をお持ちです。そうした能力は曠機さんの志次第で、神聖な存在と係わるきっかけを提供し、曠機さんのおっしゃるようなより深いテー マを探求する手がかりを示してくれるはずです。また、ゾーンに入ることができれば、作品やパフォーマンスに神聖な力を宿らせてくれることにもなるでしょう。
曠機さんには作品やパフォーマンスを通じて、より多くの人たちにエネルギーを届け、その人たち の人生までも変えてしまう力があります。ぜひ、その力を上手く活用しながら、ご自身の作家性を 高めていっていただければと思います。
この記事をご覧の皆さまの中にも、杉田さんのように自分の才能と運を最大限に生かし、自らの力で人生を切り拓く「成功者」になりたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。「Blooming Sign」を主宰する光華千絵さんはそんな人たちの参謀役となり、占いや心理学を活用しながら人生の勝ちパターンをつかむ方法や人生をステージアップさせるコツを指南していきます。お気軽 にご相談・お問い合わせくださいませ。
text by Jun Takayanagi
